| 2007年7月に結婚式の日取を控え、式場の下見、招待状の送付 |
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| 引き出物の選定、彼女のご両親への挨拶など着々と済ませて |
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| 明るい未来を信じて、これれから始まるこれ以上ない幸せを掴もうとしていました。 |
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| しかし、これを期に婚前にしっかり健康状態を診てもらおうと思って |
| 行った健康診断で僕の運命はころころと坂道を転げ落ちてしまいました。 |
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| 血液検査とエコー検査を受けた後の診察で、医師が血相を変えて僕に言いました。 |
| 「君、体なんともないか?」 |
| 「はい。昨日もサイクリングしてましたし、通勤で毎日自転車に乗ってますから。」 |
| 「ともかく今から精密検査を受けて、明日から即入院や。家族にも伝えておくんやで。」 |
| 「え?入院?さすがに明日は。。。仕事もありますから。。。」 |
| 「何のんきなこと言ってるの!君、このまま放置していたら、下手したら死ぬで。ともかくすぐに治療せなあかん。」 |
| 「え?え?え?」 |
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| その後、癌という言葉は伏せられて、悪性か良性か分からない腫瘍という言葉に置き換えられて |
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| 病状を説明を受けましたが、頭が真っ白で何も理解できず、ただ、腫瘍と癌は違うんだと信じるようにしていました。 |
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| 翌日からは、あれよあれよという間に体にはチューブが繋がれ、ベットに横たわっていました。 |
| 同室には年配の患者ばかり。何で僕はここにいるんやろ。ここに居るべき年齢じゃないにの。 |
| 今頃みんな一生懸命働いているんやろうな。 |
| と、世間から隔離されると日常の何気ない出来事や、友達ががすごくいとおしくなりました。 |
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| 癌という病気は本当に理不尽で、治療も一筋縄にはいかないです。 |
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| 今まで病気といえば薬を飲めば治る、2、3日寝れば治るものと思ってきました。 |
| しかし、がんは自分の体の一部を切り刻んで捧げても、それでも完治する確立は高くありません。 |
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| 医師からは何度も「完治は諦めてください。その考えを頭から消してください。」と念押しされました。 |
| え?治らない?こんなに進んだ進んだと言われる現代医学でも? |
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| 治らないということは、どういうこと?これからどうなるの? |
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| その日から、いつまで今のままの生活が送れるのか、友達と会えるのか、自転車に乗れるのか、明日が、未来が見えない。 |
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| だれも理解してくれていないという孤独感 |
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| 闘病仲間との悲しい別れ。 |
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| 死に対する恐怖 |
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| のた打ち回るほどの抗がん剤の苦痛 |
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| 現実から逃げ出したくなる衝動 |
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| 自ら終わらしてしまいたくなる誘惑 |
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| 不安、恐怖、悲しみ、、おおよそ考えうる負の情緒が絶えることなく襲ってきます。 |
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| しかし、生きていくためには強い気持ちで病に立ち向かわなくてはいけません。 |
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| できものを指で潰すように自ら癌を潰すことはできませんが、 |
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| 心は癌に侵されることはありません。だから、心だけは健康に、絶対治すんだという強い気持ちで |
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| 何があっても絶対に諦めないで闘病していこうと思っています。 |
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| ここに誓います。 |
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| 自分らしく精一杯、力強く生きていくことを。一秒も無駄にすることなく。 |
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